(オーストラリア・グレートバリアリーフ版)散骨

質問:「散骨」で違法になるケース(3)


(日経BPネットより抜粋)

Q: 「相当の節度」を守っても地方によっては違法になるのでしょうか。

A: 朝日新聞6月23日東京版朝刊によれば、散骨を規制している自治体は6つあります。 北海道長沼町、北海道七飯町〈要綱〉、長野県諏訪市、北海道岩見沢市、埼玉県秩父市、静岡県御殿場市です。

 長沼町(2005年)が最初ですので、この経緯を見ておきましょう。2004年に札幌の(有)北輝行がNPO法人の名で所有地に「樹木葬公園」を作りました。これ自体がおかしな話で99年の岩手県の「樹木葬」は墓地としての許可を得て行っていましたので、「樹木葬公園」がそもそも矛盾です。つまり「墓地」として許可を得なかったので「公園」としたわけです。

 そして「散骨」は「墓地以外に遺骨を撒布する」ので、「散骨」なら問題ないだろうと「散骨樹木葬」なるものを行いました。散骨なら目的と相当の節度を求められるのに、その配慮もなしにです。

 その「散骨樹木葬」なるもの、木の周囲に原型がわかるほどの大きい遺骨を撒いたので、近所の住民は怒って議会を動かし、「散骨禁止条例」(05年3月)をつくってしまいました。

 当然、その業者は撤退したのですが、今度は契約した人から訴えられて、07年には札幌地裁から契約者への賠償命令が出されました。

 これには「樹木葬」を開始した岩手県一関市の祥雲寺(現在、別院知勝院)も札幌の事例は正しい樹木葬ではない、と反対。「葬送の自由をすすめる会」もおかしな業者のおかしな散骨を行っただけを中止するのではなく「散骨一般」を禁止するのはおかしいと反論しました。